音声をデジタル化して複雑な信号処理を行う「デジタル補聴器」は、「アナログ補聴器」に比べ、騒音の中でも会話が聞き取りやすいのが特長。「きこえ」や「カタチ」を一人ひとりに合わせてつくる、オーダーメイドタイプが主流です。
デジタル補聴器には、小さなコンピュータ(マイクロプロセッサ)が内蔵されています。
1. 補聴器に入った音は、「アナログ/デジタル変換器」によって0101・・・というデジタル信号に変換。
2. デジタル信号に変換された音は、マイクロプロセッサで分析され、数学的に複雑な信号処理が施されます。アナログ補聴器よりも、はるかにきめ細かな分析・処理が行えるので、一人ひとりの「きこえ」により適した音に調整できるようになりました。調整された音は、自然で元の音に近いのが特長です。
3. 分析・処理されたデジタル信号は、「デジタル/アナログ変換器」によって再びアナログの音に戻されます。
デジタル補聴器が行う信号処理は、ご購入時にあらかじめ記憶させた、一人ひとりの「きこえ」や各種の設定に基づいています。この設定は後から何度でも変更することができます。
騒音の中でも、会話が明瞭
デジタル補聴器は音をきめ細かく分析し、音声と騒音を判別。騒音を抑え、会話を聞き取りやすく強調するので、騒音の中でも、会話が聞き取りやすくなります。
音質・音量をその場にあわせて、自動調整
補聴器をお使いになる「環境(主に騒音など)」に合わせて補聴器が、適切な音質・音量に自動調整。快適な「きこえ」を維持します。
電話の際におこりやすい、ピーピー音を抑えます。
電話や携帯電話での通話、また補聴器をお耳に入れるときや食事の際などに起こりやすい「ピーピー音(ハウリング)」を抑えます。
「きこえ」を一人ひとりに合わせられます。
デジタル補聴器は、一人ひとりの「きこえ」に音質を合わせてこそ真価が発揮されるもの。購入後に聴力や使用環境が変わっても、販売店で音質を何度でも調整できます。また、補聴器に慣れるまでのあいだは、何度か再調整するのが一般的です。