A3. 補聴器の形による分類では現在、耳あな型タイプと耳かけ型タイプ、ポケット型、メガネ型の4タイプがあります。人気のあるタイプはオーダーメイドタイプの耳あな型補聴器ですが、「きこえ」の程度によっては、お使いいただけない場合もあります。
●耳あな型補聴器
耳の中に収まるタイプです。耳あな型補聴器はより小さく作られていますが、耳の奥深くまで収める小さいタイプでも、人によっては大きくなることもあります。また、小さい補聴器ほど、調整つまみや電池も小さくなります。目がご不自由な方や、指で小さなつまみを扱いにくい方は大きめな補聴器をお勧めします。
(耳あな型補聴器の種類)
「CIC」 …一番小さなタイプの補聴器で、耳に入れると外からは見えません。耳あなにぴったり収まります。
「カナル」 …CICよりも大きめですが、耳にぴったり収まるタイプです。このタイプはCICタイプの電池よりも、少し大きめの電池を使います。
「フルサイズ」 …さまざまなタイプの難聴に広くお使いいただけます。サイズが大きめなので使いやすくなっています。コンチャとも呼ばれています。
●耳かけ型補聴器
耳のうしろにかけて使うタイプ。比較的取り扱いやすく、種類が豊富で性能によって選べます。根強い人気があり、軽度難聴から重度な難聴まで、あらゆる難聴の度合いに対応できます。また、最近では肌や髪の色に合わせていくつかの色の中から補聴器の色を選べ、カラフルな色を取り揃えている場合もあります。一人ひとりの耳の形に合わせたイヤモールドを使用することで、ハウリング(ピーピー音)がおこりにくくできます。
●ポケット型補聴器
補聴器本体をポケット内に収めて、あるいは首からさげてイヤホンをコードでつなぐタイプ。操作が比較的簡単で、軽度の難聴から重度の難聴まで幅広くお使いいただけます。
●メガネ型補聴器
メガネと補聴器が一体化したタイプ。メガネのつるの部分に補聴器が内蔵されています。音を骨に伝える骨伝導式があります。