補聴器メーカー各社からたくさんの種類の補聴器が発売されています。使い方や「きこえ」にあわせて自分にあった補聴器を選ぶことが大切です。
一般に補聴器は形状によって以下の5つに分類されます。現在では耳あな型補聴器が主流です。
耳あな型
耳あなに収まるタイプ。耳あなにスッポリ収まる小型のものから、耳の外にまでくる大型のものまでいくつかのタイプがあります。耳あなの形状ときこえの程度にあわせてつくるオーダーメイドタイプが一般的です。
耳かけ型
耳にかけて使用します。操作が簡単で扱いやすいのが特長。汗が入りやすいのが難点ですが、汗に強い機種も出ています。
ポケット型
本体をポケットに入れ、イヤホンとコードをつないで使用。操作は比較的簡単で、機種によっては高出力が得られます。コードが邪魔になったり、たまに衣ずれ音が入ることがあります。
メガネ型
メガネのツルの部分に補聴器を内蔵させています。メガネと補聴器を併用できる利点はありますが、レンズと補聴器の両方を調整する必要があります。
特殊補聴器
離れた場所に設置したFM送信機から手元の補聴器に音を送る、騒音に強いタイプや、高音域の子音を聴き取りやすいよう周波数を圧縮するものまで、特殊な用途で使う補聴器もあります。
耳のカタチや「きこえ」は、一人ひとり違います。とくに耳あな型補聴器は、耳あなへのフィットが大切。オーダーメイド補聴器は、「きこえ」も「カタチ」もあなたに合わせてつくる、世界で一台の補聴器です。
近頃、「安くて、すぐよく聞こえる!」などの売り文句が書かれた新聞や折込チラシによる通信販売を見かけます。しかし、一人ひとりの「きこえ」に合わせた調整をしてこそ補聴器は効果を最大限に発揮するもの。補聴器は医療機器なので、アフターケアも視野に慎重にご購入されることをお奨めします。